🏟️ 2017年 第4回WBC──全勝で駆け抜けた先の壁
2017年、侍ジャパンは初めて決勝ラウンドまで全勝で勝ち抜くという快進撃を見せた。 小久保裕紀監督のもと、若手と中堅が融合したチームは、予選ラウンドから2次ラウンドまで無傷の6連勝。 日本中が「三度目の世界一」への期待に沸いた。
だが、準決勝の相手は、世界屈指の強豪・アメリカ代表。 試合は緊迫した投手戦となったが、守備の乱れやわずかなミスが命取りとなり、1-2で惜敗。 これで侍ジャパンは、2大会連続の準決勝敗退という結果に終わった。
確かに、勝ち上がり方は完璧だった。だが、世界一を争う舞台での“あと一歩”の差── その壁の厚さと、力不足を痛感させられる大会でもあった。
💥 世界に通用した投手陣──菅野智之と千賀滉大
そんな中で、世界にその名を刻んだのが、菅野智之と千賀滉大の両右腕だ。
菅野はエースとしての風格を漂わせ、安定感抜群のピッチングでチームを支えた。 特に準決勝・アメリカ戦では、強打者揃いの打線を相手に7回途中1失点の力投。 その投球は、まさに“世界基準”と呼ぶにふさわしい内容だった。
一方の千賀は、圧倒的な奪三振能力で世界を驚かせた。 代名詞とも言える“お化けフォーク”で次々と三振を奪い、大会最多奪三振(16)を記録。 その存在感は、MLBスカウトの注目を集め、後のメジャー挑戦への布石ともなった。
2017年のWBCは、勝ち続けることの難しさと、世界の壁の高さを改めて突きつけられた大会だった。 だが、確かな手応えもあった。 菅野、千賀をはじめとする投手陣の奮闘は、次世代の侍ジャパンに希望をつなぎ、 この悔しさが、2023年の“王座奪還”へとつながっていくことになる──。
🏆2017年 第4回WBC 代表メンバーとその活躍
2017WBC:日本代表メンバー
監督
90 小久保 裕紀
コーチ
73 奈良原 浩 (中日ドラゴンズ)
80 稲葉篤記
72 権藤 博
84 村田善則(読売ジャイアンツ)
79 大西崇之(読売ジャイアンツ)
87 仁志敏久
投手
10 松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)
11 菅野智之(読売ジャイアンツ)
12 秋吉 亮(中日ドラゴンズ)
14 則本昂大(東北楽天ゴールデンイーグルス)
15 宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)
17 藤浪晋太郎(阪神タイガース)
19 増井浩俊(北海道日本ハムファイターズ)
20 石川 歩(千葉ロッテマリーンズ)
34 岡田俊哉(中日ドラゴンズ)
35 牧田和久(埼玉西武ライオンズ)
41 千賀滉大(福岡ソフトバンクホークス)
66 平野佳寿(オリックス・バファローズ)
16 大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ)➜辞退
30 武田翔太(福岡ソフトバンクホークス)➜追加招集
捕手
22 小林誠司(読売ジャイアンツ)
27 大野奨太(北海道日本ハムファイターズ)
37 嶋基宏(東北楽天ゴールデンイーグルス)➜辞退
9 炭谷銀仁朗(埼玉西武ライオンズ)➜追加招集
内野手
2 田中広輔(広島東洋カープ)
3 松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)
4 菊池涼介(広島東洋カープ)
6 坂本勇人(読売ジャイアンツ)
13 中田 翔(北海道日本ハムファイターズ)
23 山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)
外野手
1 内川聖一(福岡ソフトバンクホークス)
7 青木宣親(ヒューストン・アストロズ)
8 平田良介(中日ドラゴンズ)
25 筒香嘉智(横浜DeNAベイスターズ)
51 鈴木誠也(広島東洋カープ)
55 秋山翔吾(埼玉西武ライオンズ)
基本オーダー
1.指名打者:山田哲人
2.二塁手:菊池涼介
3.右翼手:青木宣親
4.左翼手:筒香嘉智
5.一塁手:中田翔
6.遊撃手:坂本勇人
7.三塁手:松田宣浩
8.捕手:小林誠司
9.中堅手:秋山翔吾
MVP(大会最優秀選手)
マーカス・ストローマン(アメリカ) トロント・ブルージェイズ
ベストナイン
投手:マーカス・ストローマン(アメリカ)
投手:千賀滉大(日本)
投手:ジョシュ・ゼイド(イスラエル)
捕手:ヤディアー・モリーナ(プエルトリコ)
一塁手:エリック・ホズマー(アメリカ)
二塁手:ハビアー・バエズ(プエルトリコ)
三塁手:カルロス・コレア(プエルトリコ)
遊撃手:フランシスコ・リンドーア(プエルトリコ)
外野手:クリスチャン・イエリッチ(アメリカ)
外野手:ウラディミール・バレンティン(オランダ)
外野手:グレゴリー・ポランコ(ドミニカ共和国)
指名打者:カルロス・ベルトラン(プエルトリコ)
⚾ 2017年──準決勝で散った侍ジャパンの戦い
🧢 若きエースたちの躍動──千賀滉大
2017年のWBCで頭角を現したのが、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大。 彼の代名詞「お化けフォーク」は、世界の強打者たちを沈黙させた。 準決勝・アメリカ戦では4回1失点の力投を見せ、堂々たるピッチングで世界にその名を刻んだ。
この若きエースは、侍ジャパンの投手陣を支え、上位進出の原動力となった。
🛡️ 菊池涼介&坂本勇人──世界を驚かせた鉄壁の二遊間
2017年大会では、守備力で世界を唸らせた二遊間コンビがいた。 セカンドの菊池涼介(広島)とショートの坂本勇人(巨人)だ。
菊池は広大な守備範囲と超人的な反応で、何度もピンチを救った。 特に1次ラウンドのキューバ戦で見せたダイビングキャッチは、世界中のファンを驚かせた名プレー。 坂本も堅実なフィールディングと勝負強い打撃で、攻守にわたってチームを支えた。
この二人の存在が、日本の堅守を支える大きな柱となり、接戦をものにする力を与えていた。
🥲 準決勝での惜敗──あと一歩届かなかった世界一
2013年と2017年、侍ジャパンはどちらも準決勝で涙をのんだ。
2013年はプエルトリコに1-3で敗戦。 再三チャンスを作りながらも、あと一本が出ず、相手の堅守に阻まれた。
2017年はアメリカと対戦し、1-2の僅差で敗退。 この試合でも日本は粘り強く攻めたが、アメリカの強力な投手陣の前に打線が沈黙。 「決定力のある一打」の重要性が、改めて浮き彫りとなった。
🌍 世界との差と、その先に見えた光
2大会連続の準決勝敗退── それは悔しさとともに、世界との差を直視する機会でもあった。
だが、そこに希望もあった。 千賀滉大の圧巻の投球、菊池涼介の守備、坂本勇人の安定感── 日本の野球が世界に通用することを、確かに証明した大会でもあった。
この経験は、次世代の侍たちへと受け継がれ、 2023年、ついに“王座奪還”という形で花開くことになる。
【参考】
【永久保存版】WBC侍ジャパンの軌跡|歴代メンバー・試合結果・名勝負集
★WBCの過去大会の侍ジャパンメンバー/試合結果/MVP/ベストナイン/活躍を紹介
2006年 第1回WBCを振り返って「2006年WBC完全回顧録|侍ジャパン初代世界一の軌跡」
2009年 第2回WBCを振り返って「2009年WBC完全回顧録|侍ジャパン、世界一連覇の軌跡」
2013年 第3回WBCを振り返って「2013年WBC完全回顧録|国内組で挑んだ侍ジャパンの三連覇への挑戦」
2017年 第4回WBCを振り返って「2017年WBC完全回顧録|全勝で駆け抜けた侍ジャパン、世界の壁に挑んだ戦い」
2023年 第5回WBCを振り返って「2023年WBC完全回顧録|大谷翔平と侍ジャパン、世界一奪還の奇跡」
2026年 第6回WBCを振り返って(準備中)
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