こんにちは。
大学受験をテーマとしたドラマ「ドラゴン桜2」を観ました。
今回、ドラマ「ドラゴン桜2」の心に残った名場面について触れておこうと思います。ドラマだとわかっていても学べるポイントがたくさんありました。
このドラマは、元暴走族の弁護士である阿部寛さん扮する桜木健二が、偏差値最低レベルの高校の生徒達を東大合格に導くというストーリー。東大を受験する「東大専科」という特別クラスを立ち上げました。
この回では、桜木と保護者とが対峙することになります。東大専科の生徒は「東大専科に入っていることは親に内緒にしておく」ルールでした。が、バレてしまい、保護者である親たちが学校にそろって怒鳴り込んでくるという場面です。
「うちの子が東大なんて受かるわけない」「うちの子達を弄んでるのか?」
「うちは中学受験で失敗した。高校でも同じ失敗はさせたくない!」
(桜木が「また受験に失敗すると言うのか」と問うと)「そりゃそうでしょ、東大を受けるんですよ」
と親たちはすごい剣幕でした。
そして親たちは、生徒と一緒に桜木から説明を受けます。
合格の鍵は「親の信頼」
説明の中で桜木は、先ほどの発言を受け
「子ども達が持つ強い意志を壊すものは、親の否定」
と保護者を一喝します。
そしてあるクイズ(問題)を出します。難しい問題だったのですが、桜木の勉強法を(少しだけど)習得した生徒たちは、意外にもあっさりと解いてみせます。後に東大の過去問と知って、さらに親たちは驚きます。
桜木からその意図を知るや保護者の態度は一変、応援モードになります。親の心をガッチリつかんだ桜木は、今後親たちに守ってもらいたい項目を提示します。
それがコチラ↓↓↓
1.いっしょに朝ごはんをたべること
2.何か1つでも家事をさせること
3.適度に運動させること
4.毎日同じ時間に風呂に入らせること
5.体調の悪いときは無理をさせず、休ませること
6.リビングはいつでもかたづけておくこと
7.勉強に口出ししないこと
8.夫婦仲良くすること
9.月に一度家族で外食すること
10.この10ヵ条を父親と共有すること
この10ヵ条を1年間実行することで合格できると宣言します。
また「受験期は自分への特別扱いを敏感に察し、それが重圧になる。日常生活を大切にしてほしい。家族の日常は変えないでほしい。毎年旅行に行っているなら行けばいい」と補足します。
規則正しい生活
↓
習慣性が身につく
↓
勉強するサイクルが生まれ、当たり前となる
↓
勝利は確実
「日々の生活を大切にする生徒は受験に勝つ」と唱え、見事に保護者を論破したのです。
多少強引な面もありますが、基本的に同感できる内容でした。うなずける項目もたくさんありました。
ここで少し、自分目線で意見を述べます。
1.いっしょに朝ごはんをたべる
→ 現代人の生活のサイクルではかなり難しい。週末くらいしかできないのではないか。
2.何か1つでも家事をさせる
→簡単そうで一番難しい。幼い頃はやらせていても、成長とともに退化していった項目。復活させることは大変。
6.リビングはいつでもかたづけておくこと
→これには納得。家族が一番集まるリビングがキレイなら、家中が落ち着いた空間にみえる。しかも食卓のテーブルを片づけておけば、そこで勉強ができる。
ところで、「東大を受ける生徒って、食卓で勉強している」ってご存知ですか?
水道水の音や台所で食器を洗う音は、集中力が高まるそうです。また「監視がないと怠けてしまう」と、勉強部屋でなくリビングで勉強する子どもが一定数いるのも事実です。
8.夫婦仲良くすること
→これにも納得。平穏な日常生活は夫婦円満。家の中でケンカしている声が聞こえていたら勉強なんかできませんからね。
勝手な補足
しかしこの10カ条、高校3年の一年間では短すぎて達成するのはかなり難しいと感じます。高3受験生の家庭でこのうちいくつできるでしょうか。すべて守ろうとしているうちに、あっという間に受験の日を迎えてしまいます。ですから、
大学進学を考えているのならもっと早い時期から始めましょう!
例えば子どもが小学校の頃からとか。この習慣が高3まで持続できればベスト。成長過程においてできない項目があっても、高3までに10項目が整ってくればいいですね。
①「家庭の10ヵ条」は、できるだけ早期から始める。
さらにもう一つにつけ加えたいポイントが1つあります。(人生の大先輩から教わりました)
②小学校卒業までに10回くらい家族で旅行に行こう!
この時期は7歳~11歳の論理的思考が身につき始める大切な時期。楽しいけど多少の不自由を経験する旅行は、自立心や社会性が身につき、この先の洞察力を養います。
できれば公共交通機関を利用するのがいいでしょう。
車で移動する等の自由がきく旅行は、どうしても子どもの事情に合わせてしまう。電車やバスを使う旅行は常に時刻を気遣わねばならず、もし乗り遅れたりすれば旅行の楽しみは半減します。混雑時は並ばなければいけないことや自分の番まで待たなければならない等、周囲をみて学ぶことがたくさんあります。
本人の努力も大切だけど、合格の鍵は家庭にあり
大学進学を目指すなら、高校3年から始めるのではなくもっと前からできる受験必勝法はあります。
受験を迎える日まで本人とその家族の日常は変えない。これらが守れるなら、東大とはいかないかもしれないけどかなり良い大学に合格できそうです。
〔東大〕模試6カ条も
ドラマの中では『東大模試6カ条』として、模試を受ける心得も話していました。東大に限らず、ある程度難易度の高い大学を受ける対策にもなりそうなので、紹介しておきます。
その1 模試は年6回受ける
その2 国語は必ず古文から解く
その3 数学は言葉で方針を書く
その4 必ずおやつを持っていく
その5 社会は既習範囲しか出題されない
その6 リスニング試験でメモをとるな
最後に1作目の「ドラゴン桜」で、桜木が落ちこぼれだった生徒にかけたことばを紹介します。これはいまだに受験生を勇気づけるフレーズにもなっています。
「成功している人間はそれはもともと才能があったからで
自分はもともと平凡な人間だから努力したって無理だ。
そういう思い込みが人の人生をどれだけ窮屈に縛りつけていることか。
世の中に超えられない壁なんてねぇんだ。
どんなことにも『できない』という先入観を持つな。」
ずいぶん前のドラマになりますが、大学受験前に1作目も2作目もどちらも観ておきたい作品ですね。
これから受験を迎えるみなさん、『志望校合格』を心より祈願しています。
最後までご覧いただきありがとうございました!